設立趣旨
「子どものためのワンストップセンター(CAC)」を日本に!
虐待や性暴力などの被害を受けた子どもが、傷ついた心身のまま、様々な場所に赴き行動することは不可能です。
そのような傷ついた子どものための機関がCAC(Children’s Advocacy Center)です。聞き取り、診察、心のケア、様々な支援を子どもに優しい環境で、ワンストップで行います。米国には900か所以上のCACがあります。
虐待、特に性虐待の対応にはCACモデルが欠かせません。様々な機関と連携しながら、子どもの権利を守り、心身の回復を目的に「子ども支援センターつなっぐ」を設立しました。
代表挨拶
代表理事 田上幸治
(神奈川県立こども医療センター 医師)
児童虐待の特徴を一言で表すと、被害を受けるのが“子ども”ということです。 社会にはパワハラもあれば、セクハラもありますが、大人は同僚や友人に相談することも可能で、そのような職場を辞めることも可能かもしれません。 しかし、子どもは自分の被害を他人に相談することは難しく、家庭を飛び出すこともできません。 身体的虐待を受けて、どこかにアザがあれば、「そのアザはどうしたの?」となり、ネグレクトで体重が減ってくれば学校や幼稚園、保育園で「どうしたの?」となります。
一方、性虐待では身体症状が現れるわけではありません。それ故、遷延化、深刻化、心の傷が大きくなってから発見されることが多いです。被害児が勇気を絞って被害を開示した場合でも大きな問題があります。学校で開示すれば先生から根掘り葉掘り聞かれ、児童相談所でも聞かれ、病院でも聞かれ、不必要な診察があり、警察・検察でも聞かれ、裁判所でも聞かれる。開示したものの、心の傷は深まるばかりです。 度重なる辛い体験を話すことが無いように、代表のインタービューアーが聴き取りを行うForensic Interview(司法面接)が欧米では行われます。また、この司法面接、全身診察、心のケアを子どもの優しい環境で、ワンストップで対応するのがChildren’s Advocacy Center(CAC)です。 CACは、虐待対応の困難さから、1985年米国で設立し、全米に広がっていきました。現在、米国には924か所のCACが存在します(2021年8月4日時点)。日本で二番目にできたCACが『つなっぐ』です。CACの活動とともに啓発活動や関わる人の人材育成をしています。 皆様のご支援をお願いします。
つながろう子ども達の未来のために。
代表理事 飛田桂
(飛田桂法律事務所 弁護士)
「つなっぐ」は、様々な方面にわたる、皆さまからのご支援やご協力を賜って、設立までこぎつけることができました。 その後、皆さんのご支援をいただき認定をいただけるまで成長しました。 皆さまのお力添えなしには絶対にここまで辿り着けなかったことを思いますと、感謝の念に堪えません。 私達はこれからも、子ども、サバイバー、支援者といった、虐待や性被害と闘う全ての方々のために、誠心誠意、力を尽くして参りたいと思っております。 今後とも、お力添え頂きたく、お願い申し上げます。
沿革
2016年 | 神奈川県立こども医療センターにて、田上医師を中心とし、子ども虐待に関わる医療者、医療機関及び司法関係者(弁護士、警察官及び検察官等)ならびに子ども虐待に関わる機関が集まり、神奈川子ども虐待勉強会がスタート |
2018年 | 田上医師・飛田桂弁護士がつなっぐの設立をめざす |
2019年 | 横浜市に特定非営利活動法人の設立申請・認証され、「NPO法人神奈川子ども支援センターつなっぐ」が設立 |
2021年 | 事業の普及に伴い、団体名称を「NPO法人子ども支援センターつなっぐ」に変更 |
2022年 | 特例認定NPO法人に認定 |
2024年 | 認定NPO法人に認定 |
法人概要
法人名 | NPO法人 子ども支援センター つなっぐ | |
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所在地 | 〒231-0005 神奈川県横浜市中区本町5-49 甲陽ビル6階 飛田桂法律事務所内 |
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連絡先 | info@tsunagg.org TEL:045-232-4121 FAX:045-264-7800 |
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代表者 | 田上幸治・飛田桂 | |
設立 | 2019年4月2日 | |
スタッフ |
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顧問税理士 顧問社会保険労務士 |
税理士 板倉幸子(板倉幸子税理士事務所 代表) 税理士 高橋 ゆり夏(板倉幸子税理士事務所) 社会保険労務士 長谷川秀機(長谷川社会保険労務士事務所) |
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定款・規定類 |
NPO法人子ども支援センターつなっぐ |
スタッフについて
事務局長 新井香奈
子どもが生まれてから、子育て支援の分野で仕事をしていました。その仕事の中で、代表理事と出会いがありつなっぐの活動に加わることになりました。
NPOの運営に未経験の全くの素人でしたが、これまでに仕事や子育てを通じて培った経験を活かし、活動に賛同いただいた方々から力をお借りして今日まで走り続けています。
子どもに「今、必要としている支援」ができた時、笑顔の向こう側に、つなっぐを支援してくれる多くの方々の顔が浮かびます。
多くの子どもを助けるために、直接的に子どもに関わる人たちだけでなく、その活動を支える仕事や活動をしてくれる人たちもたくさん必要になってきました。
これからも子どもの権利を守り、寄り添い続けるために、皆さまからのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。