「子どものためのワンストップセンター(CAC)」が必要です!

虐待や性被害などを受けた子どもは、支援に繋がるために、自らさまざまな場所へ出向かなければなりません。

諸外国では、性被害への対応として、一つの場所に行けば、全てのサービスを受けられるような、幅広い機関が連携を取るワンストップセンター(CAC:Childrenʼs Advocacy Center)が作られており、日本でも必要なものといえます。

つなっぐは「子どものためのワンストップセンター(CAC)」として、多機関多職種で連携し、初期から中長期にわたり、必要な支援が届くように繋いでいきます。

被害を受けた子どもは、自ら様々な場所に出向く必要があります。またそこで同じ質問が繰り返されることは、心にも体にも大きな負担となります。機関連携も徐々に進んではいますが、まだ限定的なため、情報やサービスが途絶えてしまう現状があります。

つなっぐは子どもを中心に、関係機関・行政・医療・福祉・支援者団体・企業などと連携し、一人ひとりの子どもが必要とする支援が届くように繋いでいきます。また初期から中長期に渡り、手を放すことなく、伴走支援します。

ワンストップセンターとしての取り組み

多機関多職種で連携したワンストップでのサポート

医療・福祉・司法などの多機関多職種の専門家がチームとなって、被害を受けた子どもが調査・捜査のための面接(司法面接)や系統的全身診察を受けられるようワンストップで対応します。

またその後も、行政や教育機関、支援者など、さまざまな機関・職種で連携しながら、子ども一人ひとりが必要とする支援に繋いでいきます。

一人ひとりに合わせた中長期でのサポート

生活の場ひとつとっても、一時保護されたあと施設などに措置される子もいれば、自宅に帰る子もいます。学校も小・中・高校など成長とともに変わっていきます。
また司法手続きも裁判だけでなく、民事手続きが必要になることもありますし、医療も成長とともに専門医が変わります。
このように環境が様々に変化する中で、支援が途切れないよう、その時々に関わる人たちと連携しながらサポートしていきます。

全国に子どものための
ワンストップセンターを広げる

諸外国では、性被害への対応として、一つの場所に行けば、全てのサービスを受けられるような、幅広い機関がワンストップで連携を取っています。

アメリカでは900か所以上のCAC(Children’s Advocacy Center)があり、聞き取り、診察、心のケア、さまざまな支援をワンストップで対応しています。 

つなっぐでは日本の法制度や社会的構造に則した、「日本版子どものためのワンストップセンター」を構築し、日本各地に子どものためのワンストップセンターが設立されることを目指しています。

そのために「支援の輪をつなぐ」のなかで、研修、講演会等を通じた人材育成と共に、ネットワーク事業や研究開発を実施しています。