つなっぐは、虐待や性暴力などを受けたまたは疑いのある子どもに対し、ワンストップで「司法面接」「系統的全身診察」、そして「心のケア」につなげるための伴走支援を行っています。

子どもが安心して自分に起こった出来事を話せるようサポートする「付添犬」活動や、質の高い支援を社会に広めるために研修・研究・啓発活動を行い、子どもの心身の回復と権利擁護を包括的に支えます。

司法面接

被害等の事実を確認するために子どもから話を聴く「司法面接」を行っています。

司法面接は、虐待や性被害等を受けた/目撃したと疑われる子どもに対して、専門の研修を受けたスタッフが面接を行い、どんなことが起こったのかを明らかにするものです。

虐待や性被害は、ほとんどの場合、人目につかない場所で起こるため、証拠が少ない場合が多く、起きた出来事について知るには子ども自身から話を聴くことが非常に重要です。

誘導や暗示を避け、できるだけ多くのナラティブ(子どもが自分の言葉で主体的・自発的に話すこと)が得られるような聴き方で話を聴き、それを録音・録画することで、正確な記録を残します。

系統的全身診察

専門の訓練を積んだ医師が、子どもに優しい環境で話を聞きながら、頭から足先まで丁寧に全身の診察を行い、写真撮影や検査も行います。

診察により体に残っている証拠を取ることで、子どもが話すことの負担を少しでも取り除くことができる可能性があります。

また「あなたの体は大丈夫だよ」ということをお医者さんの立場から子どもに伝えてもらうことが、子どもの安心につながることもあります。 

つなっぐでは、神奈川県立こども医療センターと連携し、系統的全身診察を受けることができるようになっています。

付添犬活動

付添犬は被害を受けた子どもが、自分の受けた出来事について、安心して他者(司法関係者/医療従事者など)に伝えられるよう手助けをする犬です。

主に司法面接のほか、裁判や事情聴取への付添などを行い、心理的負担を軽減するためのサポートします。

安全・安心な付添犬活動を行えるように、弁護士や児童精神科医、獣医師などからなる「付添犬認証委員会」を設置して、付添犬とハンドラーの認証や研修などを行っています。

伴走支援

子どもが被害を受ける環境を離れ、安定した衣食住を得られる環境になっても、つなっぐの支援が終わるわけではありません。

子どもが「自分自身を大切にする生活」を感じ、前を向いて歩いていけるために、小さなことでも一人ひとりの状況に応じて、寄り添いながらオーダーメイドのサポートをしています。

子どもたちは、様々な環境のなかで悩んだり不安になったりすることもあります。子どもの願いを聴き、受け止め、いっしょに考えながら子ども自らが安心して進んでいけるよう、時に見守り、時に関係機関とつながりながら、共に支えていきます。

【支援事例(一部)】

・施設や家を出て一人暮らしを始めるときの、引っ越しや生活用品の準備、食べ物のサポート

・学校生活や就職活動をするためにスマートフォンが必要なときの貸し出し

・進学先を一緒に考えたり、受験・入学に関する手続きのサポート

研修・研究・普及啓発

子どもに必要な支援を正しく届けるためには、子どもに関わる大人が正しい最新の知識を持つことが大切だと考えています。

つなっぐでは、話を聴くことを中心に研修を開催し、司法面接者の養成などを行ったり、シンポジウムや講演会を開催し、子どもたちの現状や課題などを伝えています。