付添犬活動は、家庭裁判所調査官による調査において子どもの心理的サポートのためにセラピー・ドッグが子どもに付き添ったことをきっかけにスタートしました。

子どもの負担を少しでも軽減できるよう、医師、獣医師、弁護士、保育士、研究者が集まり付添犬活動を形にしてきました。また、安全な活動を実現するために、アメリカでコートハウス・ファシリティ・ドッグの普及に携わってきたCourthouse Dogs® Foundationと連携し、日本の制度や現状に合わせた活動を作り上げてきました。

2014年2月
  • あいち小児保健医療総合センターで行われていたアニマル・セラピー活動をもとに、新井康祥(児童精神科医)と吉田尚子(獣医師)が、家庭裁判所の調査官調査へのセラピー・ドッグ導入をすすめる
  • 公益社団法人日本動物病院協会(JAHA)のセラピー・ドッグが調査官調査の前後で子どもに付き添う
2014年10月
  • コートハウス・ファシリティ・ドッグの国際機関であるCourthouse Dogs® Foundation(CDF)の国際会議に出席し、実践現場を視察する
  • 以後、CDHと連携し、日本でのコートハウス・ファシリティ・ドッグの普及を進める
2015年8月
  • 医師、獣医師、保育士、研究者の有志が集まり、日本でのコートハウス・ファシリティ・ドッグの普及に向けて「コートハウスドッグ準備委員会」を立ち上げる
2015年10月以降
  • 司法関係者、病院関係者、児童相談所など、被虐待児に関わる関係者に向けた勉強会を各地で実施する
2017年
  • 子どもの虐待に取り組む飛田桂(弁護士)がコートハウスドッグ準備委員会に加わる
2019年4月
  • NPO法人子ども支援センターつなっぐの設立に伴い、コートハウスドッグ準備委員会をつなっぐ内に設置する
2020年3月
  • JAHA CAPP認定犬フランが付添犬第一号として認証を受ける
2020年5月
  • 2014年から犬の派遣を続けてきたJAHAに加え、社会福祉法人日本介助犬協会(JSDA)とつなっぐが連携を結ぶ
2020年7月
  • コートハウスドッグ準備委員会を「付添犬認証委員会」に改称し、付添犬認証委員会で認証を受けた犬を「付添犬」と呼ぶことに決める
  • 虐待を受けた子どもが刑事裁判で証言する際に日本で初めて付添犬の同伴が認められる。このとき、付添犬として認証を受けたフラン(JAHA)とハッシュ(JSDA)が裁判所より同伴を認められ、裁判当日はハッシュが子どもに同伴した
現在
  • 2023年7月までに認証された付添犬は17頭(引退犬含む)。これまでに付添犬派遣を85件実施。
※ JAHA CAPP認定犬…
JAHAが行うアニマル・セラピー活動で一定の経験を積み、適性評価試験を経て認定を受けた犬