優しく寄り添い、包み込んでくれるような付添犬の存在は、子どもに大きな安心感をもたらします。これは犬の生まれ持った性質によるものだけではなく、日ごろの人との関わり方や育てられ方も強く影響しています。

付添犬は、苦痛や恐怖を用いたトレーニングではなく、健康で幸せに暮らしながら、好きなもの(人との関わり、おやつ、おもちゃなど)を用いて適切な行動を増やしていくトレーニング(陽性強化)により育てられます。付添犬として必要な行動を学ぶ中で褒めながら育てられた犬は、ますます人との関わりが好きになっていきます。

ハンドラー(犬の行動を管理する人)に指示されて子どものそばにじっとしているのではなく、子どもとの関わりをポジティブなものととらえ、自ら穏やかに子どもと関わろうとする犬だからこそ、子どもは犬からの愛情を感じ安心感を得られるのでしょう。