司法面接について
つなっぐでは、”子どものためのワンストップセンター(CAC)”として、司法面接を実施しています
司法面接では研修を受けた専門スタッフが、誘導・指示のない面接を行い、被害を受けたとされる体験・出来事を聞き取ります。
またできるだけ早い時期に行います。
子どもは周囲の大人による誘導や圧力、面接の繰り返しにより、供述があいまいなものになってしまうことがあります。
聞き方によっては証言の信用性が否定されてしまうこともあります。
そのため司法面接では、誘導や暗示をかけることなく、本人の言葉で自由に話してもらうことが必要です。
つなっぐでは、専門スタッフが、できるだけ多くの自由報告(本人の言葉で話してもらうこと)を求め、それを録音・録画することで正確な記録を残します。
新司法面接プロジェクト
「日本版司法面接ガイドライン」「司法面接構造」を公開しました
つなっぐでは2022年9月より、アメリカのNational Children’s Advocacy Center(NCAC)のコンサルテーションのもと、⽇本の法制度及び社会文化的環境により一層即した形で、子どもに対する司法面接が行われる必要があるとの認識に基づき、日本版司法面接ガイドライン・プロトコルの研究・開発を実施してきました。
そしてこの度「日本版司法面接ガイドライン」と、司法面接の手順を示した「司法面接構造」を公開いたしました。
詳細は特設ページよりご覧ください
司法面接を行う場所
日本での検察、警察、児童相談所が行う「協同面接」「代表者聴取」は、児童相談所や検察庁などで行われることが多いですが、つなっぐの場合、神奈川県立こども医療センターなどで行います。
2022年に司法面接室の設置のためのクラウドファンディングを行い、多くの方からのご寄附をもとに、神奈川県立こども医療センターの敷地内にある一部屋をリフォームして、司法面接室の設置・運用をスタートさせました。

司法面接者の養成について
研修の実施
つなっぐでは司法面接者養成のため、司法面接や虐待被害児支援に実務で関わっている方を対象とした研修を実施しています。
オンライン開催で、全国どこからでもご受講いただけます。
系統的全身診察について
子ども病院である神奈川県立こども医療センターの診察室で行います。子どもに優しい環境です。
写真撮影や検査もおこないますが、無理に行うことはしません。 診察所見を伝えることで子どもは安心感を得ることができます。心身の回復には大切な診察です。
つなっぐでは病院で『司法面接』を実施した後に、同じ病院で『診察』を行うことで、子どもの 負担を軽減できるようにしています。

司法面接・系統的全身診察を希望される方へ
お申し込みからの流れ
支援の流れについて
子どもから虐待や性被害についての開示があった後、司法面接や系統的全身診察、そして「子どもの心のケア」として子どもをサポートする伴走支援を行います。これら支援の流れを動画にまとめました。
子どもが被害を話したときの対応【教職員向け】
子どもから虐待や性被害についての話があったとき、どのように対応すればよいのでしょうか。
このとき心配になって色々確認したくなりますが、詳細は聞かずに、すぐに適切な機関につなげることが重要です。
子どもが被害を話したときの対応やその後の流れを動画にまとめました